機能性表示食品のほうれん草にはどんなメリットがある?美味なレシピ5選も紹介

野菜などの身近な食品のパッケージに、機能性表示食品という文字を見たことがありませんか?ほうれん草やキノコ、トマトといった一年中食卓に登場するような食品にも、機能性表示食品は増え始めています。機能性表示食品がどんな役割を持っているのか、機能性表示食品となったほうれん草の機能やレシピについても、あわせて紹介します。

食品の機能が科学的根拠をもって示されている機能性表示食品

機能性表示食品は、トクホの呼び名でおなじみの特定保健用食品や栄養機能食品に続き、第3の保健機能食品制度として登場しました。簡単にいえば、機能が付いている食品のこと。ただし、表示する機能には化学的根拠があるなどの条件が付いています。

多くの食品にはもともと体に役立つ栄養機能があるといわれていますが、食べて健康に役立つことが科学的に証明されていたほうが納得しやすいのではないでしょうか。そこで国の制度としてスタートしたのが、機能性表示食品です。

栄養価がもたらす健康機能があるだけでなく、安全性なども高めた食品が消費者庁に届け出られて販売を開始しています。

ほうれん草の機能性で注目されているのはルテイン

店頭で一年中販売されている野菜のほうれん草は、緑黄色野菜の一種です。ビタミンCや鉄分が豊富に含まれる野菜で、葉酸やカロテンなどの栄養も摂ることができます。特に他の野菜と比べて豊富なのがミネラル類ですが、機能性表示食品としてのほうれん草で注目されているのはルテインです。

ルテインといえば、市販のサプリメントにもよく使われているカロテノイド成分。葉物野菜に多いルテインですが、一般的なほうれん草に比べると機能性表示食品のほうれん草にはより多くのルテインが含まれています。

冷凍野菜では初の機能性表示食品となった宮崎県産のほうれん草

機能性表示食品のほうれん草には、冷凍野菜食品も出ています。ほうれん草の旬は、冬。冬になるとほうれん草が市場に多く出回るようになり、より求めやすい価格にもなります。栄養豊富なほうれん草がおいしく、価格も安くなる季節には、できるだけ食卓に乗せたくなりませんか?できれば、一年中でも安定して献立に登場させたいとなれば、活用すると便利なのが冷凍野菜。

宮崎県産のほうれん草は、冷凍野菜として日本初の機能性表示食品となりました。少量ずつ使ったり、時短調理をしたり、便利に活用できる機能性表示食品としてお店で見かけたら試してみてください。

冬季限定!岩手県産の寒じめほうれん草は味も格別

岩手県では、雪国ならではの寒さを利用した寒じめほうれん草を機能性表示食品として登録しています。ほうれん草の旬が冬なのは、寒さにより味や栄養が凝縮されるため。寒さが厳しい岩手県ならではの寒じめほうれん草は、敢えて寒さにさらしながら長期間かけて育てられています。

甘みも強く、ほうれん草特有のえぐみや苦みが弱いのが特徴です。一般的なほうれん草と比べると見た目にも違いがあり、寒じめほうれん草は葉が縮こまって厚め。加熱してもしっかりした食感があるため、鍋物に適しています。

冬季限定ならではのレア感も、魅力の一つです。

ほうれん草の機能性を活かすレシピ1:濃厚な甘みを楽しめるおひたし

ほうれん草を使ったレシピの中でも、調理が簡単でおいしいのがおひたしです。ほうれん草を茹でてしょうゆやだしじょうゆをかけるだけで、立派な副菜になります。削り節をふりかけたり、だしにこだわったり、味付けにちょっとした工夫ができるのも各家庭の定番として親しまれている理由。

機能性表示食品のほうれん草なら、栄養が凝縮されている赤い根の部分もおいしく味わえそうです。冷凍のほうれん草を使えば、レンジでチンして味付けするだけで完成します。

ほうれん草の機能性を活かすレシピ2:ごま油が香ばしいナムル

韓国料理のご飯もの、ビビンバに欠かせないナムル。野菜を茹でて味付けした料理ですが、ほうれん草のナムルもビビンバによく乗っています。作り方は、ほうれん草を茹でてごま油・しょうゆ・砂糖・塩・すりごまなどとよく混ぜ合わせるだけ。

合わせ調味料を作るのが面倒な場合は、だしつゆを使ってもいい味が出ます。ごま油の香りが鼻に抜けて、食欲がわくほうれん草料理です。えぐみの少ない機能性表示食品の寒じめほうれん草なら、茹でてアクをとる手間を省いてごま油と炒めてしまってもOKです。

野菜も機能性表示食品として届け出ができる!

ほうれん草の機能性を活かすレシピ3:朝食やお弁当にもピッタリのベーコン炒め

忙しい朝におすすめのほうれん草レシピが、ベーコン炒めです。ベーコンとほうれん草を炒めただけの料理ですが、野菜メインなのにお肉感も加わって、ご飯やパンのおかずにもなってくれます。作り方は、ベーコンを炒めて油を溶かし、ほうれん草を加えてさらに炒めれば完成です。

塩で味付けしてもよいですし、ベーコンの塩気を利用して減塩タイプにすることもできます。彩りにコーンを加えれば、お弁当にも見栄えのよい一品になります。機能性表示食品の冷凍ほうれん草を使えば、さらに時短で調理できるでしょう。

ほうれん草の機能性を活かすレシピ4:タンパク質をプラスできる白和え

おひたしよりも少し凝った副菜を作りたいと思ったとき、おすすめなのがほうれん草の白和えです。豆腐を使う白和えは、タンパク質も加わることで栄養も食べ応えも満点。機能性表示食品のほうれん草を使えば、さらに栄養面で頼れます。

ほうれん草以外にニンジンやこんにゃくをプラスしたり、キノコやツナを使うなどアレンジもしやすいのが特徴です。作り方は、茹でたほうれん草などの野菜類と水抜きした豆腐、調味料を混ぜればOK。調味料には、すりごま・しょうゆ・砂糖・塩を使います。

合わせ調味料の代わりに、だしつゆを使っても簡単に作れます。

ほうれん草の機能性を活かすレシピ5:毎晩食べても飽きない常夜鍋

寒い日の料理として人気があるのが、鍋料理。鍋に材料を入れて煮込むだけで作れるのも、簡単でいいですよね。鍋の種類にもいろいろありますが、材料がシンプルなほうが下準備が簡単で費用も節約できます。そこでおすすめなのが、常夜鍋です。

常夜鍋とはほうれん草と豚肉をメインにした鍋料理のことで、毎晩食べても飽きないほどおいしいという意味があります。ベースのスープを作ったら、あとは鍋に豚肉とほうれん草を放り込むだけで準備完了。しっかり食べ応えのある鍋料理ですが、機能性表示食品の寒じめほうれん草を使えば、さらに食べ応えがアップします。

煮込んでもほうれん草がくたくたになりにくいため、しっかりした食感を楽しめるのが魅力です。

機能性表示食品はマニュアルで概要が決められている

旬の冬場に限らず活用したい機能性表示食品のほうれん草

最も栄養や味が良いとされている旬が冬場のほうれん草ですが、機能性表示食品の冷凍ほうれん草なら季節を問わずいつでも手軽に味わえます。冬限定の寒じめほうれん草を試してみるのも、季節ならではのお楽しみ。機能性表示食品は安全性にも配慮した食品ですから、おいしさ・栄養・安心と三拍子そろった食事を実現できますよ。